居場所をください。
私がお風呂に入って、高橋がお風呂に入り
準備してくれた貴也は最後まで
待っていてくれた。
「普通は高橋が最後なはずなのに。」
「いや、来客は先だから。」
「図々しいわ。」
「美鈴はおもてなしというものを学べ。」
そんなやいやい言い合いをしながら
私たちは一緒に貴也のブログを見た。
仕事の事は一切書いてなく
今日のタコパのことだけ。
"今日は美鈴の友達が集合しました"と。
"あんまり友達がいない美鈴だけど(笑)"
いや、だから(笑)ってつければ
なんでも許されると思うなよ。
"でも、友達の質は本当にいいと思う。
何人もあったことがあるけど
みんないい性格してると思う。"
……へぇ、そうなのか…
でも、確かにみんな貴也のことを
芸能人扱いはしない。
貴也がテレビとは全く違う性格をしてても
決してみんな、それを広めたりはしない。
なんていうか……
本当の友達って、こういうことをいうのかな…
"そのついでに、美鈴の大親友
自称、美鈴の一番心を許した友達だという
お馴染みの高橋がうちに泊まりに来た。"
お馴染みのって。
しかも一番じゃないし。
一番心許してるのは長曽我部さんだし。
"この二人を見てると、本当に
友達っていいな、って心から思う。
正直、俺なんかよりも
瑠樹の方が美鈴のことを知ってて
それがまた悔しいんだけどね。"
「あれ、瑠樹って書いてるよ。
名前で呼び合ってんの?」
「あー、さっきから。
俺らってとくに呼び名なかったし
名前で呼び合おうって俺からな。」
「へー、そうなんだ。」
なんか、嬉しい。
こうやって私を通じて仲良くなって
ちゃんと友達やってるなんて、ね。