居場所をください。



「表参道でも行こっかー。

前に亜樹につれてってもらったんだよね。」


「いや、あんた結構表参道とか

似合いそうだけどね。行かないんだ?」


「ほぼ行かないね。

貴也は好きじゃないから。」


「へー、まぁいいわ。」


ということで、私たちはやっと歩き出した。

制服姿で黒髪になった藍子と

金髪で派手な服装な私。

対照的で…ちょっとアンバランス。


「美鈴さ、そんなヒールはいて

歩いていたくなんないの?」


「それよく聞かれるけど

ライブだとこういうので踊ってるわけだし

普通に歩くどころか走っても痛くならない。

それに今日はブーツだから余計に。」


本当に慣れってすごい。

最初の頃はこの高いヒールで踊るなんて

絶対無理だって思ってたし

レッスンで何回足を痛めたことか……


今じゃハイヒールで踊ろうが走ろうが

ぜんっぜん平気だもんな。


「っていうかもう暗くなってきてるのに

サングラスかけてて見にくくないの?」


「見にくくないよ。

こっちから見たらあんま暗くないし。

ま、完全に暗くなったら外すけど。」


やっぱり高いやつだからかな。

レンズの色は濃いのに

こちらから見る分には全然暗くない。

太陽も眩しい。……それはそれで微妙だけど。


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