居場所をください。



「ってかさ、美鈴。」


「んー?」


「ママ、施設を建て替えるみたいよ?」


「え!?うそ、本当に?

ママが言ってたの?」


「そうじゃないんだけどさ

前にママが留守にしてたときに

優輝寝たからベッドに寝かせようと

ママの部屋入ったのね?

そしたら見積もりとか資料とか

たくさん置いてあってさ。」


「……まじですか。」


「ほら、人数も増えたでしょ?

この前和也が使ってたスペースも

空になったのにもう新しい人来てさ

今現に満室で、誰一人として

受け入れられない状態だしさ。

庭も広いし、リフォームとかじゃなくて

今ある庭に新築を建てて

二つ使うのか、建てたら今のは崩すのか

よくわかんないんだけどさ。」


「……確かに、今のままだと

これから増やせないもんね。

増えない方がいいけど、現実問題

両親が死んじゃって受け入れ先がないとか

そういう問題もあるもんね。」


「でね?美優ちゃんとも相談して

みんなで寄付金出さないかって話になってんの。

私ももうすぐ施設出るしさ

お金も他の子よりあるわけだし。」


「へー、いいじゃん。

私も出すよ。」


ぶっちゃけ、お風呂もかなり手狭。

トイレも1つしかなくて

あの人数分のご飯を作るには

もっと広いキッチンもいるだろう。

リビングも狭いし……


建て替えるのは私も大賛成だ。



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