居場所をください。
「えー、それでは
ここにお願い事をひとつだけ
叶えてくれる天使がいますので
どうぞ!お願い事はなんですか?」
はは、なんだそれ。
お願い事を叶えてくれる天使って。
和服だけど。
「あ、あの……」
昨日は歌をうたってください、だった。
まぁそれもなんとなくわかる。
ハグか、サインか……
「あ、あだ名をつけてほしいです…」
「へ?え、あだ名?」
「あの、私名前が阿部真里だから
アベマリアとかって呼ばれてて…
まぁ有難いあだ名?なのかもですけど
私的にはちょっと嫌で……
なのであの…み、美鈴ちゃんは
ユリ姉とかたっつんとか
呼び名を決めてきたみたいなので……
ぜひ私にも呼び名というかあだ名を
つけてほしくて…」
「あだ名かぁ。」
そう来たか。
予想外れも良いとこだ。
「どうしよう、あんまりセンスないけど
それでも大丈夫?」
「はい!あの、美鈴ちゃんにつけてもらえるなら
正直なんでも嬉しいです。」
阿部、真里かぁ…
んー……
「じゃあ、あべっちか、まっつん。
あ、ひらがなね!」
「その心は?」
「いや、阿部って聞いたとき
もうあべっちだ!とピンと来たんだよね。
まっつんの方は
真里の"ま"をとって、
静岡出身がたっつんと一緒だから
合わせてまっつん。
もしこれが地元が東京なら
しおりんからとって、まりりんだったね。」
「テキトー!!」
うん、真理ちゃんには悪いけど。
でもまっつん、なかなかひねったつもりだよ?