居場所をください。



ってことで到着したマンション。

もう今日の仕事も終わりだ。


「よっ、と…

……じゃあ、ありがとね。」


長曽我部さんが、私のマネージャーとして

ここに送ってくれるのも…


「おう。

えーと、16時頃迎え来るわ。

隼也も来るから。」


「うん、わかった。

あ、亜樹と高橋もつれてきてよ。

あと弘希。」


「そんな乗れるかっつーの。」


「えー、乗れるでしょ。

なんとかなるよ。」


「とか言いながら美鈴はどうせ

助手席か貴也と二人で座るから

他のやつらが苦労するんだろ。

まぁ俺は別にいいけど。」


「はは、そうだね。

じゃあまた夕方にね。」


「あぁ、お疲れ。」


「お疲れさまでした~。」


いつものように

私は長曽我部さんの車のドアを閉めて

マンションへと入った。


これで、長曽我部さんは本当に

私のマネージャーじゃなくなった。

もう、私を迎えに来ることも

一緒に帰ることも

もうなくなるんだろうなぁ…



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