居場所をください。
私はパソコンを開いた。
歌詞の提出が来週に迫っているのだ。
「美鈴ちゃんがパソコンなんて似合わないね。」
「う、うるさいよ。」
まったく、失礼だな。
私はコーヒーを飲みながら歌詞を考えた。
「美鈴ちゃんもブラックなんだ~。」
「うん。甘いの太るから。」
カランカラン…
またお店にお客さんがきた。
「よ、美鈴。」
「……………なんで朔也?
私夏音を呼んだんだけど。」
「風邪でダウンだって~。
高橋は吉田さんについてるから
代わりに俺がいけって吉田さんから。」
「なんだぁ…。
話したいこともあったのに。」
「いいじゃん、俺でも。
ってか仕事?パソコンなんて開いて。」
「あぁ、まーね。
新曲の歌詞を今週中に出さなきゃで。」
「へー、大変だな。」
「お客様、ご注文は。」
なにも頼まず座る朔也に誠くんが言った。
「じゃあ俺もコーヒー。」
「朔也がコーヒーとか似合わない。」
「なにそれ。」
「コーラとか飲んでそう。」
「うるせーよ。
で、用があったんじゃねーの?」
「あ、そうだった。
これ、夏音に渡しといて。
新曲出来たの。」
「え、でもさっき新曲の歌詞考えてなかった?」
「そのCDの次の曲。」
「へー、大変だな。
で、俺の分はねーの?」
「………仕方ないなぁ。
じゃあラスト一枚あげる。」
「やったね。さんきゅ。」