居場所をください。
ご飯を食べ終えた私はやっと支度を始めた。
「衣装すき!今まででいちばんすき!」
白いミニドレスで
胸元にもスカートにも大きなシルバーのビジューが
散りばめられている。
「イメージは宝石箱。」
長曽我部さんが言った。
「宝石箱?」
「言ったろ。
お前は俺が見つけた宝だ。」
……………なるほどね。
それから着替えをして
髪の毛をセットするとここにもつけられるビジュー。
そしてラメ。
「どこまでもキラキラにさせる気なのね。」
でも嫌いじゃない。
むしろ好きだ。
そしてビジューのついたパンプスを履く。
「長曽我部さーん!完成したー!」
私は楽屋のドアを開けて
長曽我部さんを呼んだ。
「おー、いいじゃん。きらっきらだな。」
「うん。
でもこのパンプスで踊れる?私。」
「大丈夫だろ。
それより写メとるか?」
「うん!もちろーん!」
私は楽屋の前で写真を撮ってもらった。
「あ、これマイクな。」
「うわー、マイクまできらっきら。」
マイクの持ち手も綺麗にデコレーションされていた。
「ピッタリだな。」
「お金かけるね。」
「マイクはずっと使えるしな。」
「確かに。」