未来が見えない『Previously invisible』

✜✜ 入籍


匠は、
「本当にありがとうございます。
皆さんを嘘に巻き込ませることに
抵抗がないわけではありません。
ですが、やはり
俺は、姉に笑っていて欲しい。
そして、幸せになって欲しい。
その横には、樹さんにいて欲しい。
と、そう、思っています。」
と、言った。

「親父、由依ちゃん、蓮
匠君、本当にありがとう。
一度は、失った琴音だが
二度と失わない。
俺が護る。
この先、色々あると思うが
宜しくお願いします。」
と、樹さんは言って頭を下げた。

樹さんは、婚姻届けを用意して
全て記入していた。
由依さんや蓮さんの名前も
記入されていた。

蓮が、帰りに市役所に出すことに
なっていた。

皆で、琴音の病室に入ると
琴音は、母さん(院長夫人)と
楽しそうに話していた。
「琴音、ずいぶん楽しそうだな。」
と、俺が、言うと
「あっ、樹!
由依も!蓮さんも!
来てくれたの?」

由依は、琴音に抱きついて
「やっと、目を覚まして
本当に心配したんだよ。
琴音、月紫は、ほのかと
ちゃんと、幼稚園に行ったんだよ。
来たら、誉めてあげてよ。」

「由依、ありがとう。
心配かけて、ごめんね。
でも、私なんで、入院?」
と、言った。

すると、蓮が
「琴音ちゃん、凪がお世話になってる
みたいだね。
僕が、何の仕事しているか
覚えてるかな?」

琴音は、直ぐに俺をみたから
頷いたら
「蓮さん、凪ちゃんには、仲良くして
貰っているのに。
でも、凪ちゃんが、蓮さんのお嫁さんだと
知らなくて、ごめんなさい。」
と、言ったら

「仕方ないよ、毎回同じ
授業じゃないんだから。
それと、僕は、警察官なんだ。

琴音ちゃんは、強姦魔に襲われて
突然殴られてね。
ここに運ばれたんだよ
月紫ちゃんも殴られたけど
琴音ちゃんが、ずっと
庇っていたから
月紫ちゃんの
外傷はほとんどなかった。

琴音ちゃんは、
顔面殴打、手、足の骨折
脾臓破裂、頭蓋骨陥没
肋骨も何本か折れていて
呼吸も上手く出来なかった。

だけど、琴音ちゃんを襲った奴は
逮捕したから心配ないよ。
琴音ちゃんは、五ヶ月意識が
なかったんだ。」
と、言った。

琴音は、目を白黒させながら
震えていたが
俺が、抱き締めて
「大丈夫。大丈夫だから。」
と、言うと
少しずつ、落ち着いてきた。

「蓮さんは、警察の方なんだね。
ありがとうございました。
本当に月紫が、無事で良かった。」
と、言ったから

「月紫も大事だが、
お前、無茶しすぎだ。」
と、俺は言った。
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