未来が見えない『Previously invisible』
朝、月紫に話をすると・・・

かなり、不安で動揺していたが
「渡瀬の家に行くのと
匠君が、来るから」
と、言うと、
ホッとした顔をした。

俺の両親にも話し
匠君にも伝えた。

匠君もやはり、月紫と
同じような事を言ったが
「一日も早く、帰って下さい。」
と、言ってくれた。

俺は、その日は
午前中だけ仕事をして
準備のため帰宅した。

朝も夕方も、月紫の送迎はする。
昼からは、少し琴音と
外出した。

昔、二人でデートした場所へ
「樹、ここは。」
「覚えてるか?」
「うん、懐かしいね。」

「ああ、琴音がやっと、付き合うのを
OKしてくれたとこだ。」
「うふふっ、そうだね。
あの時の、樹の喜びようは‥‥‥」
「はぁ?だって、あんなにアプローチして
やっと、やっとだぞ。
嬉しいに決まってる。」
と、言うと

「こんなに、綺麗で素敵な人で
モテモテなのに。
なんで、私なんだろう?
って、からかわれてるだけだと
回りにいないタイプだから
珍しいだけだと。
思っていたから、信じてなかったの」
と、言った。

「確かに、モテていたし
彼女もいたこともある。
だが、琴音は別格なんだ。
綺麗なのに、
可憐で儚げで
でも、キリッと、優雅な面もあって
色んな表情をする琴音に
俺を、見てほしくて、
琴音の中に入れてほしくて
躍起だった。

誰にも渡したくない。
誰からも取られたくない
ってね。」
と、言うと

「ありがとう。
私を見つけてくれて‥‥
私も樹が、愛しくてたまらないの。」
と、言われて

俺は、琴音を抱き締めた。
「それは、俺も同じだよ。
琴音、本当は離れたくない。
お前と一緒にいたい。
心配でたまらないんだ。」
と、言うと
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