運命の少女と悪魔の少年の学園物語
「ちっ、藍井湊太!いいところ奪いあがって‼葵ちゃんの前だぞ‼」
「何でフルネームなんですか。だいたい、悪魔に炎なんて効かないじゃないですか!」
「お前と葵ちゃんを一緒にしたくないからフルネームなんだよ!あと効かないのは百も承知だ!」

…また喧嘩…
ったく、なんなのよ…

「だから、喧嘩はダメ!」

すると二人の喧嘩はピタッと止まった。

流石私。

「喧嘩するなら私ここから去るけど…」
「「それはダメだ‼」」

二人してハモった。凄い。

「藍井湊太、俺の必殺技受けてみろ!」
「受けても痛くも痒くもねぇ」
「うるせぇ!!」

すると先輩の体全身が、赤い炎が勢いよく燃えた。
「先輩?!」
「大丈夫だ‼これはあくまでも能力だからな、おれ自身が燃えて灰になることは…ないっ!」

先輩が物凄いスピードで藍井くんに攻撃を仕掛ける。

「必殺、火車、蒙炎!!」

必殺技を受けた藍井くんは苦しそうな顔をした。

「ふん、痛くも痒くもねぇって言ってたのは誰だ?」
「お前のためにやってることぐらい察せよあほ。」
「それは応援ありがとよっ!」

二人のバトルはヒートアップしていく。
相変わらず私は二人の会話を理解できていない。
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