俺が虜にしてやるよ。


「私・・・さ、ノアと一緒に、学校行ってから・・・女の子に敵意向けられるようになっちゃって・・・。」


ぐっと言葉が詰まってしまうけど、ノアは軽く私の頭を撫で、黙って次の言葉を待ってくれた。


「私、・・・普通の子みたいに、遊んだり、友達とご飯行ったり、・・・普通のこと、したかった。・・・でも、みんな、私がノアと一緒にいるからって理由だけでいじめるんだ・・・。」

収まったはずの涙が溢れる。



私達は、何も言わなかった。



「すまん」

長い沈黙を破ったのは、ノアだった。




「ノア・・・」




「俺がいるから、マリアは苦しむ。俺と居るから、マリアは辛い思いをする。
俺のせいでこんな事になるのなら、俺は大人しくフランスにいればよかったのかもしれない・・・。」


ノアはポツリと呟いた。
 
「・・・そんなこと」

ない、と言おうとした時、ノアが真剣な表情でのぞき込んできた。

「俺を、生意気しか言わないムカつくやつだと思ってたか?」

「・・・思ってた」

「人の心配なんかしない、そんな奴だと思ってたか?」

「・・・うん」

ノアはため息をついて私の頭を撫でた。
 
「俺はお前が思うよりずっと心配症だ」



ちょっと、いや、相当驚いた。
だって、だって、出会った直後に「お前のこと虜にしてやるよ」とか言ってキスした癖に・・・・!!!


< 34 / 34 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

拝啓、大好きな君へ。〜最期に伝えたいこと〜

総文字数/2,651

恋愛(純愛)15ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
◌ 。˚✩◌ 。˚✩◌ 。˚✩◌ 。˚✩◌ 。˚✩◌ 。˚✩◌ 。˚✩◌ 。˚✩ あなたを見るたびに なぜか胸が高鳴った ただの勘違いと思いたかった。 がんこでひねくれた私に すきな人ができたなんて きっと冗談に決まってる・・・。 ◌ 。˚✩◌ 。˚✩◌ 。˚✩◌ 。˚✩◌ 。˚✩◌ 。˚✩◌ 。˚✩◌ 。˚✩ あ な た が す き 私はもう、生きられないのに・・・。    ◌ 。˚✩◌ 。˚✩◌ 。˚✩◌ 。˚✩◌ 。˚✩◌ 。˚✩◌ 。˚✩◌ 。˚✩ 日本中の 恋をしている人に読んでほしい。 失ってからじゃ、もう遅い。 ◌ 。˚✩◌ 。˚✩◌ 。˚✩◌ 。˚✩◌ 。˚✩◌ 。˚✩◌ 。˚✩◌ 。˚✩ 余命1年の少女 渡瀬 聲奈 ワタセ セナ   ×  意地悪少年 尾崎 龍二 オザキ リュウジ 「生きてるうちに、伝えたい・・・」 ◌ 。˚✩◌ 。˚✩◌ 。˚✩◌ 。˚✩◌ 。˚✩◌ 。˚✩◌ 。˚✩◌ 。˚✩
次元転送!?~王女様と不思議な出会い~

総文字数/3,195

ファンタジー7ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
こんな暮らし、もう嫌だ。 私は、城を抜け出した・・・。 湖に落ちてしまった、王女様。 目覚めたら、知らない世界に!? 助けてくれたのは、レオという名の男の子! 王女様は、元の世界に帰れるのか!? レオとの恋の行方は・・・

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop