婚約者は高校生

興味があるのは、脚だ。
脚の付け根から太もも、そしてふくらはぎにかけての流れるようなライン。

太すぎても、細すぎてもその魅力は半減する。


今俺に巻き付いてるモデルの脚は細すぎだ。

女性の間では細い脚というのは魅力的で羨ましいと感じるのだろうが、俺から見たら…細すぎて怖い。

よって、どんなに迫られても嬉しいとは感じない。

…だが、それを出さないのが大人というものだ。



「多賀さん、今度美味しいものでも食べに行きませんかぁ?」



俺の腹の内を知らないモデルは、先ほどとはうってかわって甘えるような上目遣いで俺を見つめてくる。


…面倒だな。


しかし、ここでモデルの機嫌を損ねたら後の仕事に支障が出る。



「ええ、また時間のある時にご一緒できれば…と思いますよ」



時間があれば、な。


俺は笑顔を浮かべながらさりげなくその手を外した。



「もぅ。絶対ですよぉ」



膨れっ面をするモデルをその場に残して俺はスタジオを出た。


< 11 / 103 >

この作品をシェア

pagetop