婚約者は高校生
社会人ともなれば色々と気を遣うことが多い。
ストレスを感じることはしばしばだ。
だからといって仕事が待ってくれるわけでも、なくなるわけでもない。
会社に戻った俺は気持ちを切り替えるようにドアのプレートを見た。
そこには「広告宣伝部」という文字がある。
主に自社製品の販促を行う部署であり、雑誌広告やときにはCMをつくることもある。
そしてそこの部長が俺、多賀亮介。
ドアを開けて席につくと、息つく暇もなく人が来る。
「部長、少しお聞きしたいことがあるんですが」
「部長、チェックをお願いします」
「部長、お電話です!!」
俺は矢継ぎ早に言われる仕事をこなし、指示を出す。
特に今は新商品のPRや宣伝活動に忙しい時期だ。
帰りが遅くなることも一度や二度ではない。