婚約者は高校生
目の前にいる女の子は瞳を輝かせて俺を見た。
…読めない。
なんなんだ、この子は。
「今日はお話がありまして」
「話?電話じゃダメなわけ?あのお祖父さまのことだ、ついでに電話番号も教えてるだろ」
そう言ったとたん、彼女の動きが止まった。
でもそれは一瞬のことで、彼女はすぐに取り繕ったような笑みを口元に浮かべた。
「…多賀さんと直接お話したいなって思ったので」
ふうん。
これは何かあるな。
そういえば、見合いの時にも変なことを言っていたな。
女子高生に興味がない俺だからこそ、見合い相手に選んだ、と。
面倒ごとに首をつっこみたくはないが、何だか興味がわいた。
話ぐらいなら聞いてやるか。
「わかった。用意してくるから少し待ってろ」
俺は彼女をその場に残し、支度をするためにいったん部屋へ引っ込んだ。