婚約者は高校生

それから家に帰りついたのはどのくらい経ってからだろうか。

俺はひとりベットの上で春香の言葉を巡らせていた。


『よく見ていないとそんなこと言えない』か…。

よく見てるから「笑顔は不要」?

なら、無愛想でいろってことか?

いや、なんかそれも違う気がする。
春香はきっとそういうことを言いたかったんじゃない。


………ダメだ。

酔いが回った頭で考えても答えなんか出るわけがない。


俺はひとつため息をつくと、布団に潜り込んだ。

明日になれば冷静な頭を取り戻しているだろうし、考えるのはそれからでいい。


俺は考えることを放棄し、深い眠りに落ちていった。



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