婚約者は高校生
次の日、デート日和ともいえるくらい空は晴れ渡っていた。

お祖父様から彼女との待ち合わせに指定されたのは駅前の噴水広場。
言わずと知れた待ち合わせスポットだ。

残業続きの疲れはてた体には日の光は眩しすぎるため、できるだけ当たらないように端のほうにある木陰で彼女を待っていた。


まあ当然のことだが、休日は人が多い。

…それはわかってるけどな。
なにもこんなところを待ち合わせに指定しなくてもいいのに。


自分の周りにいる女の子たちを眺めながら俺はため息をついた。


それにしても……この子たちはヒマなのか?
まあ、ヒマだからここにいるのだろうけど。



「あのお、おひとりですかぁ?」

「暇ならあたしとどこか行きません?」

「これから予定とかあるんですか?」



……はぁ。
さっきから何回目になるだろう。

断れども断れども声をかけられて、彼女に会う前からすでに疲れはMAXだ。

ああ、寝たい。
家に帰って眠ってしまいたい。
せっかくの休日なのに俺は何をしているのか。


時計を確認すると、いつもならまだ寝ている時間。

彼女の反応が面白そうだからと婚約者になったが、その選択は間違いだったかもしれないと早速後悔し始める自分がいる。

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