魅惑な彼の策略にはまりました
「あんたが欲しいのは寂しさを埋める道具。イチから恋愛して関係を育む恋人は自信がない。だから、自分の思想で都合よく作り上げられる子どもが欲しいのよ」


リリの言うことはまさしくその通りだった。
私個人が分析しなかった部分を的確についてくる。

痛いけれど、それ以上に彼女を傷つけた私に言うべき答えはなかった。
甘んじて彼女の厳しい批判を受けるしかない。


「まずはきちんと恋愛をしなさい」


リリは自身を落ち着かせるように、焼酎を一口。


「孤独や寂しさを殺せないのは、自分に価値がないって思ってるからよ。心底、男を愛し、男に愛されたら、くだらない考えは消えるわ」


はい、ごめんなさい。


私は聞こえないくらい小さい声で呟いた。





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