クレーマー
☆☆☆

翌日。


あたしは昼前に目を覚ました。


昨日昼寝をしてしまったせいでなかなか寝付けなかったのだ。


枕元に置いてあるスマホを確認すると、花梨からメールが来ていることに気が付いた。


約束時間ギリギリだ。


「やばい」


あたしは飛び起きてクローゼットを開けた。


目についた服をそのまま手に取り、着替える。


朝ご飯を食べている時間はないので、そのまま洗面所へと向かった。


ボサボサな髪の毛を整えて、顔を洗い、歯磨きをする。


この点ですでに約束時間になってしまっている。


あたしはリビングに少しだけ顔をだし、「行ってきます!」と両親へ向けて言うと、玄関へと走ったのだった。
< 28 / 187 >

この作品をシェア

pagetop