野良猫は膝の上で眠る

「すずは飼い猫」

はるの言い分はこうだし私もそれに異論はない。


「はるって本当の馬鹿なんだな」

そうぽろりと零した快翔。

「ん?殺られたいの?」

それに殺人めいた発言で返すはる。


「それで、姫になってくれる?」


「んー、だめ」

私はまだなれない。あの人にちゃんと話をしないといけない。

じゃないと私はいつまでも籠のなか。

「なんでだよ?」

はるより先に返す綾。


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