御曹司はかりそめ若奥様を溺愛中
だけど不安要素はかなりのものだ。

初めて本気で好きになった人だけど、表向きは唯一鈴城君のことが大嫌いな女なんだから。

「あの・・・・一つ質問していいですか?」

「なに?」

「私、今ワンルームマンションに住んでるんですけど・・・・もしその・・・
鈴城君と結婚するってなったら・・・・今住んでるところはどうしたら・・・・」

離婚前提って事になってるし

ある日突然離婚しようっていわれたら・・・・住むことないし・・・それは困る

結婚の話をしているのにハッピー感の全くない会話だ

だけど大事な事。

そう思いながら鈴城君の言葉を待った。

「とりあえずマンションは出るって形にした方がいいんじゃない?住んでもいないのに
家賃が発生しちゃうのもね~。もし俺たちの結婚が解消されたとしても
俺のわがままを聞いてくれたお礼に一緒に部屋を探してあげるし引っ越しの費用も
協力するよ」

「は~~」

本当に離婚を視野にいれた結婚なんだと改めて実感した。
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