御曹司はかりそめ若奥様を溺愛中
どうしよう・・・・・・まだ問題は山積みだ!

私は自室で頭を抱えていた。

それはお風呂と洗濯物

どうしよう(さっきからこればっかだけど・・・)

明日の打ち合わせでアップアップでお風呂の事まで考えてなかった。

時間制?どっちが先?やっぱり・・・シャンプーは別?

でも一応私たち新婚だしシャンプーが別だと感のいい女子社員に感づかれる?

でもさ~~お風呂ごときでこんなに悩むって私ってバカ?


ーコンコン

ノックオンが聞こえ、はいと返事をする。

「・・・風呂入ったら?」

ドア越しから鈴城君の声が聞こえた。

「あの・・・鈴・・・いや律はお風呂―」

「入ったよ。あっ・・・それと~風呂のシャンプーとか使ってくれ」

あ~新婚なのに会話がドア越しって何?

風呂の事で一人大騒ぎしてやっぱり私はバカだった。

「・・・はい」

「・・・どうした?何か・・・問題でも?」

ドア越しからでもわかる。面倒くさそうな声

「ううん。なんでも・・・ないです。お風呂はいるね。」

自分の選択は本当に間違ってなかったのかな。

新婚生活初日。

ごはん以外の会話はドア越しですか・・・ これで明日会社ではラブラブ

アピールなんて本当にできるの?


だがそんな悩みなど鈴城君には皆無だった。
< 32 / 191 >

この作品をシェア

pagetop