イケメンわんことの暮らし方
ちょっと時間を巻き戻して、、、
ーー数分前。
ピンポーン。
「なんだろう・・・?何も頼んでないハズなのに・・・」
インターフォンが鳴り、あたしは独り呟いた。
「はぁーい。今、開けます。」
あたしはそう言って、玄関のドアを開けた。
配達員とばかり思い込んでいたあたしは、目の前に立っているこの人にビビった。
「どっ・・・どちら様・・・?」
「あんたが、渚 美緒?オレ、たくま。井ヶ谷 拓磨(いがや たくま)。今日からここでお世話になるんでよろしく。」
「えっ?はぃ?」
あたしの目の前にいた人は、言いたいことだけ言うと、あたしの家に入って来た。
しかも、その人はめっちゃっイケメン。
「犬顔」
「えっ?何?」
靴を脱ぎながら、彼は、あたしに聞いた。
ヤバっ・・・心の声がつい出てしまった。
「いや、なんでもないです。」
あたしは彼にそう言って、彼には気づかれないように彼の行動を監視することにした。
井ヶ谷 拓磨。
茶髪でクルクル・・・・・・プードル?
それにしても多分、絶対にモテそう・・・。
いやっ、“多分”ではなくて、〝絶対〟かも。