好きにさせて
うぅ。寒い。
昨日よりさらに寒くなってる。
今日は2日後にバレンタインデーという金曜日だ。
わたしだけいつまでもバレンタインを毛嫌いしてられる場合じゃない。
コトハとわたしの仲が繋がっていることはすでに知れ渡っている。わたしに刺さる視線が痛い。校門を通りづらい。
今、わたしの隣にコトハがいる訳だけどまだ何の言葉すら交わしてない。
おはようさえ言わなくとも、わたしたちは玄関先で会ってから二人並んで登校する。
不思議な事にわたしとコトハが恋仲だとかいう話は持ち上がってはない。
そこまでわたしとコトハじゃ釣り合わないか。ありえない組み合わせなのか。
「コトハはわたしのことどう思ってる?」
本日、コトハに向ける第一声はこれである。
「いきなり何。気持ち悪い」
ギロっと横目で見られた。
「おまえ口悪くなったな」
反抗期か?ついにコトハにも反抗期来たか?
「四山さんってメイクケバいっすよね」
「うざ」
こうやってわたしたちは別々の靴箱へ向かい、それぞれの教室へと解散していく。
「おっは〜さくらっち!」
「今日も佐倉 琴波くんのとなりで酸素補給してきた〜?」
「あ、みんなちゃーっす〜!」
「やばい昨日のドラマ見た〜?続きちょー気になるんですけどぉ〜」
今日もストーブかこいにわたしは参加する。ちょっと朝から失礼を言われた気がするけど無言でストーブにあたる。