母と妻と女の狭間で・・・ 留学時代編
 その間1分少々。その静寂を破ったのは、
寧子だった。

「だいじょぶ、すぐに追いつくから、
待っててね」

 そう言うと、ミチ君に軽くパンチをした。
その寧子のパンチで、男子達は我に返って、

「そうそう、すぐに行くよ!」

と、寧子と同じ言葉を繰り返した。

〈アホ!、あんた達の頭じゃ、
死ぬ気で勉強しないと。
今のままじゃ無理でしょ!〉

 私は、心の中で、つぶやくと、
今度は晴美がどこのクラスに行くのかが、
気になった。

〈もしかして、あさひのクラスに行くのかな?〉

 そう、晴美が上級者クラスに行くことに
不満はないし、むしろそれだけ一生懸命なんだから、
上のクラスに行くのは、当然だと思った。

 それは良いんだけど、問題なのはそのクラスに
あさひがいたら。

 あさひは、この前の金髪の女の子と一緒にいたけど、

〈付き合っている確証はなかったけど、
私はあの気ブロンドの娘が彼女だと思う〉

それは、私が来る前からなんで、仕方がないから
もしも別れたらチャンスだと思えた。 

 でも、もしも金髪の女の子と別れて、
私よりも後から来た晴美と付き合いだしたら、
私だってチャンスがあったわけだから、
すっごく後悔すると思った。
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