母と妻と女の狭間で・・・ 留学時代編
 10分くらい2人で話をしていたけど、
一緒に座ること無く、おねーさんは立ち去った。

 私は離れ際に、二人がキスをするんじゃないかと、
ヒヤヒヤしたけど、そんな事はなく、普通に別れた
ことに、少しほっとした。

 おねーさんが立ち去った後も、私はあさひの
雰囲気に圧倒されて、なかなか声を掛けることが
できずに、ただ、ボーっとあさひを見ていた。

 その時、後ろから声をかける人がいた。

 「はろー!」

 ミキちゃんが、教科書を抱えて、立ってた。

「あ、ひさしぶりー
図書館なんてどうしたの?」

 そう話しかけると、ミキちゃんは、

「最近、ジョンを待つ間、
図書館で勉強してるのよ」
 
「へー、そうなんだ。大学戻るの?」

 私がそう言うと、ミキちゃんは、

「うん、でも、早くても次のセメスターから
だけどね」

 って、言った。

みんな、しっかりしてるな。

 私は、日本人は2つのグループに分かれてて、
私達のような、”ただの滞在型”と、
”しっかり勉強学生型”って感じだと思った。

 気をつけなくちゃ!
もう一度、心に約束しなおした。

「ミキちゃん、どこ座る?」

 私が、聞くと、いきなりあさひの席に近寄って、

「ダメだぞ?机独り占めしちゃ!」

 って言いながら、ミキちゃんがあさひが
座っている机の上を片付けて、あさひの前に
自分の荷物を置いた。
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