オフィスにラブは落ちてねぇ!! 2
「でもね、ホントは不安だったんだと思いますよ。職場だからそういうとこ見せなかっただけで。菅谷さんの様子がちょっとおかしいって、金井さんが心配してました。」
「金井さんが?」
「世話焼きの金井さんですからね。見てる人は見てるんです。支部長と佐藤さんが昔付き合ってた事を知った時、菅谷さん動揺してマグカップ割ったらしいですよ。」
「そんな事があったのか?」
自分の知らないところで佐藤さんとの過去が知られていた事にも驚いたが、愛美がそれに動揺して粗相をした事にはかなり驚いた。
「それに菅谷さんは捻挫した次の日も普通に歩いてたけど、ホントは足が痛いの我慢して仕事してた事も、金井さんは気付いてたんです。」
「そうなのか…。」
愛美がいつも通りにしていたのは捻挫が軽かったからなのだと思い込んでいた自分が、今更ながら恥ずかしい。
あんなに腫れていたのだから、翌日に腫れがひいて痛みもないなんて有り得ない。
冷静に考えればわかるはずなのに、どこまでも自分の事しか考えていなかったと反省した。
黙り込んでしまった“政弘さん”に、高瀬FPは優しい声で話を続ける。
「菅谷さんはすごいですね。」
「うん…。」
「今、菅谷さんがいなくなったら、うちの支部は成り立ちませんからね。職場ではどれだけこき使っても、プライベートな時は目一杯大事にしてあげて下さい。」
「わかってるよ。」
“政弘さん”個人にとってだけでなく、支部のみんなにとっても、愛美はなくてはならない存在だ。
愛美の仕事ぶりや、愛美という人間を認められている事が、自分の事のように嬉しかった。
「金井さんが?」
「世話焼きの金井さんですからね。見てる人は見てるんです。支部長と佐藤さんが昔付き合ってた事を知った時、菅谷さん動揺してマグカップ割ったらしいですよ。」
「そんな事があったのか?」
自分の知らないところで佐藤さんとの過去が知られていた事にも驚いたが、愛美がそれに動揺して粗相をした事にはかなり驚いた。
「それに菅谷さんは捻挫した次の日も普通に歩いてたけど、ホントは足が痛いの我慢して仕事してた事も、金井さんは気付いてたんです。」
「そうなのか…。」
愛美がいつも通りにしていたのは捻挫が軽かったからなのだと思い込んでいた自分が、今更ながら恥ずかしい。
あんなに腫れていたのだから、翌日に腫れがひいて痛みもないなんて有り得ない。
冷静に考えればわかるはずなのに、どこまでも自分の事しか考えていなかったと反省した。
黙り込んでしまった“政弘さん”に、高瀬FPは優しい声で話を続ける。
「菅谷さんはすごいですね。」
「うん…。」
「今、菅谷さんがいなくなったら、うちの支部は成り立ちませんからね。職場ではどれだけこき使っても、プライベートな時は目一杯大事にしてあげて下さい。」
「わかってるよ。」
“政弘さん”個人にとってだけでなく、支部のみんなにとっても、愛美はなくてはならない存在だ。
愛美の仕事ぶりや、愛美という人間を認められている事が、自分の事のように嬉しかった。