オフィスにラブは落ちてねぇ!! 2
「支部長はいつも、一人でなんでも背負いすぎです。僕も峰岸主管もいるんですから、たまには自分の事を優先して休んで下さいよ。そうでないと菅谷さんがかわいそうです。」
愛美に対して、もっと甘えて欲しいとか頼って欲しいと思っていたけれど、仕事をしている時の自分に対しても、それを求めてくれる人がいる事は、悪い気がしない。
「わかった。頼りにしてる。」
「じゃあ、今日は安心して休んで下さいね。」
「ありがとう、そうするよ。」
高瀬FPが歳の割に落ち着いていて、ちょっと大人びているのは、父子家庭を支えてきた長男だからだろうか?
もしかしたら、根っから面倒見が良い性格なのかも知れない。
自分よりずっと歳下の高瀬FPが、後輩としても一人の人間としても、やけに頼もしく感じられた。
(頼りになるお節介な後輩も、悪くないな。)
“政弘さん”は携帯電話をジャケットの内ポケットにしまい、ゆっくりと車を発進させた。
駐車場を出て少し車を走らせたところで、“政弘さん”は大事な事を思い出し、愛美のマンションとは反対の方向に向かった。
昨日は愛美の誕生日だったのに、祝ってあげるどころかプレゼントもできなかった。
愛美はプレゼントは要らないと言ったけど、やっぱり愛美の喜ぶ顔が見たい。
愛美に対して、もっと甘えて欲しいとか頼って欲しいと思っていたけれど、仕事をしている時の自分に対しても、それを求めてくれる人がいる事は、悪い気がしない。
「わかった。頼りにしてる。」
「じゃあ、今日は安心して休んで下さいね。」
「ありがとう、そうするよ。」
高瀬FPが歳の割に落ち着いていて、ちょっと大人びているのは、父子家庭を支えてきた長男だからだろうか?
もしかしたら、根っから面倒見が良い性格なのかも知れない。
自分よりずっと歳下の高瀬FPが、後輩としても一人の人間としても、やけに頼もしく感じられた。
(頼りになるお節介な後輩も、悪くないな。)
“政弘さん”は携帯電話をジャケットの内ポケットにしまい、ゆっくりと車を発進させた。
駐車場を出て少し車を走らせたところで、“政弘さん”は大事な事を思い出し、愛美のマンションとは反対の方向に向かった。
昨日は愛美の誕生日だったのに、祝ってあげるどころかプレゼントもできなかった。
愛美はプレゼントは要らないと言ったけど、やっぱり愛美の喜ぶ顔が見たい。