オフィスにラブは落ちてねぇ!! 2
締め切り3分前。
愛美は入力内容を確認して、最後のエンターキーを押した。
(よしっ、終わった…!!)
椅子から立ち上がり大きく伸びをすると、緒川支部長が愛美に視線を向けた。
「終わったか。」
「終わりました。」
愛美がドヤ顔で答えると、緒川支部長は笑いをこらえて立ち上がった。
「それじゃあみんな席に着いて。夕礼始めるぞー。」
緒川支部長の一言に、愛美はしかめっ面で再び椅子に座り込んだ。
(お疲れ様の一言もなしか!!)
夕礼を進める緒川支部長の声を聞きながら愛美がデスクの上を片付けていると、若い男性が両手に大きなビニール袋を提げて支部に戻ってきた。
高瀬 諒(タカセ リョウ)25歳。
見た目はそこそこイケメン、愛美好みの草食系眼鏡男子と言ったところだろうか。
入社3年目、この支部のファイナンシャルプランナーを務めている。
「高瀬FPお帰りなさい。」
「ただいま帰りました…。もう夕礼始まっちゃいましたね。」
高瀬FPは小声でそう言って、休憩スペースのテーブルの上にビニール袋を置き、静かに自分の席に着いた。
愛美はケーキ屋の物と思われるその袋をじっと見てため息をついた。
(締め切り日だったからな…。支部長からの差し入れか…。)
愛美は入力内容を確認して、最後のエンターキーを押した。
(よしっ、終わった…!!)
椅子から立ち上がり大きく伸びをすると、緒川支部長が愛美に視線を向けた。
「終わったか。」
「終わりました。」
愛美がドヤ顔で答えると、緒川支部長は笑いをこらえて立ち上がった。
「それじゃあみんな席に着いて。夕礼始めるぞー。」
緒川支部長の一言に、愛美はしかめっ面で再び椅子に座り込んだ。
(お疲れ様の一言もなしか!!)
夕礼を進める緒川支部長の声を聞きながら愛美がデスクの上を片付けていると、若い男性が両手に大きなビニール袋を提げて支部に戻ってきた。
高瀬 諒(タカセ リョウ)25歳。
見た目はそこそこイケメン、愛美好みの草食系眼鏡男子と言ったところだろうか。
入社3年目、この支部のファイナンシャルプランナーを務めている。
「高瀬FPお帰りなさい。」
「ただいま帰りました…。もう夕礼始まっちゃいましたね。」
高瀬FPは小声でそう言って、休憩スペースのテーブルの上にビニール袋を置き、静かに自分の席に着いた。
愛美はケーキ屋の物と思われるその袋をじっと見てため息をついた。
(締め切り日だったからな…。支部長からの差し入れか…。)