龍神のとりこ
どれくらいの時間が経っただろう、



老いた龍神と、龍神に戻り切れていない半龍半人は

お互い傷を負っていた。



戦いの間にも、コハクの身体が大きさを増してきているように見えた。

肩がめきめきと盛り上がり、鱗が下半身を伝い、なまめかしく輝く。

異形のものに変わりつつあるように、、




トーコには見えた。


「駄目、コハク、、どうして、、聞こえないの、、、??」

瞳の紅が濃さを増し、ドス黒く染まっていくように見えた。

「どうしたら、、コハク!コハクーー、、、!!」

声が届かない、、、!!



成す術なく、見上げている頭を横に振って拳を握り直す。

トーコの肩がそっと包まれた。

温かい手だった。

振り返り、その柔らかい表情にトーコは驚いた。


「、、、ジン?本当に、、この間の、、?」



トーコに見えたのは、以前の妖艶な姿のジンではなかった。



こくりと頷いた。

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