龍神のとりこ
「喰べたら死んでしまうと思ってるでしょ?

ふふ、それはもう決まった巫女が居ればの話よ。

もしその子がシオウに、あり得ないけど、抱かれていれば、、

生気を吸い尽くされて死んでたわね。


コハクを苦しめる一番の方法だったかもしれないわね。」

さらりと言ってのける。


「つまり、、」
コハクが顎に手をやった。


「だから、はやくその子を抱いちゃいなさい。

あなたの巫女にしちゃいなさい。





あら、、やーね、前にも言ったじゃない?

『私を抱けば龍神に戻れる』って。

ふふ、わかってるわよ、私の龍神はシオウだけよ。んー、、」

「他でやれ。見てられん。」


シオウの喉が愉快そうに鳴った。

「小僧、龍神にとって巫女は生涯ひとりきりだ。」

言いつつ、老いた龍神の瞳は甘く彼の巫女を捉えている。

「あら、私にとってもあなたひとりよ。」

するり、とシオウの首に腕を回す。


ふたりの足元がふわりと宙に浮く。

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