龍神のとりこ
「!!!」

トーコは目を見開いた。

「ん、、っ、、んん、、ん!??」


閉じたくちびるを押し開け、コハクの舌が入ってくる。トーコの舌を探し、絡みつき、吸い付くように舐めまわし動き回る。

どうして、、またっ、、
や、、っ

降ってきたのは軽いくちづけではなかった。



頭が、、ぼぅっとする、、

意識が、、


や、、



その一瞬、コハクの動きが止まった。


「やぁ、、っ!!!」
ありったけの力を込めてコハクの身体を押し退けた。

「はぁ、はぁ、は、、ぁ、、っ」
肩を上下させ荒い呼吸のトーコ。

「やはりか。」

「なんで、こんなーー」
「悪かった。確認したいことがあった。」
なんでもないことのようにそう言う。
瞳が紅く煌めいた。


龍神、、?
ーそうだ、前にも言われた。試させてくれって、それでくちづけされて、、

かあっと身体が熱くなった。

ぐっとくちびるを噛み締める。
いつの間に切ったのか、血の味がした。


人のくちづけを、、何だと思ってるの??!

わなわなと怒りがこみ上げてきていた。



「俺のそばを離れるな。」
「またっ、、からかわないでっ!」
トーコは拳を握りしめた。
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