龍神のとりこ
「喰われたくなければ、俺のそばを離れるな。」




「喰われるって、、」
真紅の瞳が向けられて、トーコは固まった。
どくん、と脈打つのが聞こえるようだった。



「誰に、、」と聞かずにいられなかった。


「龍神と、」
コハクは言葉を切った。



「巫女だ。」



喰われる?


突然のことにトーコの頭は真っ白になった。



どくん、どくん、また鼓動が早くなった気がした。

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