龍神のとりこ
23.潜む影
けだるい瞼を開けたーーー。
ゴロゴロとシオウの喉が鳴っている。

「シオウ、、起きているの?」


音が止んだ。


さらさらと長い銀髪が滑ってくる。

開いたばかりの瞼に唇が押し当てられる。

「ああ。、、もう少し寝ているといい。」

その温かい屈強な身体にジンはぴたりと身体を寄せた。

布一枚を掛けただけの身体が密着して温もりを伝えてくる。


「シオウ、、」

甘くささやくようなジンの声。


「疲れているだろう。今はゆっくり眠れ。」


吐息がかかる。


「何か、、考えていたの?」

ジンの潤んだ瞳。




ジンの背に腕を回した。


ーーー、コハクを見つけ出すのは後にするか。。。

シオウは森に張り巡らしていた気を解いた。

大方の見当はついていた。



ゴロゴロとまた喉が鳴る。

ジンのくびれた腰に手が回る。

吐息がかかる。

ジンがぴくりと反応した。






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