龍神のとりこ
シオウが光の玉をコハク目掛けて飛ばそうとしていた。

瞬間、コハクは両腕を前に突き出し、結界を広げた。

『今の俺の力でやれるかわからないが、やってみるしかない。』
選択肢はなかった。

光の玉が放たれ、結界を突き破らんばかりの衝撃が部屋に走った。

同時にコハクとトーコの姿が消えていた。




ちっと舌打ちが聞こえる。

「小僧、空間移動はやれる力が戻っていたか。」
壁が崩れ落ちぼろぼろになった部屋の中、銀髪を乱したシオウはどかり、と腰を下ろした。

「まだ巫女になっていないとはな。」
ふっとまた笑いがこみ上げてきた。

「だから青臭いんだ。、、」




シオウは自分とジンの時のことを思い出していた。
初めてジンが自分の巫女になった日のこと。

初めて身体を重ね、自分にとってなくてはならない巫女になった日のことを。。




物音がした。
すぐ傍にジンが現れた。

「何かいいたげだな。」

ジンの手がそっとシオウの手に重ねられた。




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