あなたのヒロインではないけれど
「異なる世界……か。面白いな」
「近ごろの子ども向けはバトルありきでしょ。それだけシンプルなら、逆に受け入れられやすいかもしれない」
「とりあえず、企画書作りと同時にリサーチが必要だな。だが、殺伐とした今だからこそ、こういう作品の受け入れられる余地があるかもしれんぞ」
「ソウダネ。アニメだとショートにして、ワンクールで一巡りとかイイかも」
ネイサンさんがハトのクーグを気に入ったらしく、マスコットを弄りながら爆弾発言をした。
「……って、おい。ライアン、おまえまさか」
結城さんが目を白黒してると、ネイサンさんはニッと笑う。
「その、マサカ! ボクの知り合いのプロデューサーとプロダクションに掛け合ってミルよ。ダメ元で、まぁマカセテ!」
どん! とネイサンさんは胸を叩いた。
「アニメを先行放送スレバ、これ以上ナイプロモーションになるモンね。あ、絵本もコミックもアプリも出さなきゃネ」
うきうきと鼻歌を歌いながら、早速電話するね~とネイサンさんは会議室を出てく。あまりの素早さに呆気に取られてると、氷上さんがため息を吐いた。
「期待させるようで悪いですが、ライアンのいつもの発作で。アニメの企画が通ることはまずないですから……すみません」