男装少女争・奪・戦 ~男子校とか無理だから!!~ 【完】
「し、幸せ〜」

「さっきの文句はどこいった?」

「もう買っちゃったんだからエンジョイしなきゃ」

「……」

もうッノリ悪いぞ、ぷんぷん

「うわぁ! 玉子トロットロ。うまーい」

「……い、……つや」

デザートも絶品……

ん?

「おい、光也」

「ふあぇ、ふゅーいひほふ、ふぉおひはほ?」

「まず飲み込め」

はーい

むぐむぐ

ごっくん

「で、どうしたの? 祐一郎」

「あ〜いや、見かけたから声かけただけだ」

「あっそう」

「みっちゃん。この人は?」

「祐一郎。
俺の幼なじみなんだ」

「へぇ。ゆうちゃんか〜」

「は?」

「ああ祐一郎、
昨日言った心っての」

あだ名つけるのがうまいよって補足はしない

けどゆうちゃんってかわいい

俺のお母さんは祐一郎のことゆうちゃんって呼んでたわ

なんてどうでもいいことを思い出した

「こんにちは〜
御子柴 心っていうんだ」

「御子柴!?」

祐一郎、何でそんな驚いてんの?

「さ……光也。
一回部屋帰るぞ」

「へ? 何でいきなり?」

「早く」

「……分かった」

いつになく真剣な表情で祐一郎が言うため、俺は嫌だとは言えなかった。

グッバイデザート

愛しのプリンちゃん……

あ〜〜〜
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