男装少女争・奪・戦 ~男子校とか無理だから!!~ 【完】
何のことですか?
なんて
今さら言ってもたぶん手遅れ
あぁ……
何でこんなとこで気を抜いちゃったんだろ
「光也……いや、沙耶香というらしいな」
うなだれる俺
何も言い返せない
俺のこと
追い出すのかな……
「鹿島先輩
これまでお世話になりました」
「……何を言っているんだ?」
「だって俺、退学でしょう?」
そうしたら
鹿島先輩とは会えないし
「理事長とかに知られたら
俺追い出されますし」
替え玉受験どころか
女が入学
絶対追い出される
「だから何を言っているんだ
それは全て俺が理事長の耳にいれた場合だろう。君が女だと」
「……はい?」
それはつまり
「教えないんですか?俺が女だって」
「そうして俺に何の特があるんだ?」
鹿島先輩……
「ありがとうございますッ!」
「別に……俺は何もしていない」
「いえ!鹿島先輩はすぅっっごぉくいい人です!」
「……」
俺……出て行かなくても……いいんだ
「ありがとう……ございます」
涙でてきた
「ありがとうございますありがとうございますありがとうございます」
「何もしていないと言っている」
「そんなことないです」
先輩が言わないでいてくれるおかげで
俺は白羽学園での学校生活をおくることが出来るんだから。
「この後はどうする?
まだ2時すぎだぞ」
「あ…えっと
じゃあ……」
次に行くところを口に出そうとする
……が
「ふざけんじゃねぇよ!」
へ?
麻里奈!?
「沙耶香が女だとわかったらデートになっちまうだろぉが!
アタシは沙耶香がデートなんて許さねぇぞ」
「ま、麻里奈」
「帰るよ沙耶香」
「待って」
俺の言葉を無視し
手を引く麻里奈
「ちょっと麻里奈!!」
俺の大声に驚いてか麻里奈が固まる。
「ふざけてたこと言ってんのは麻里奈でしょ!」
「何でよ!
沙耶香が男といるなんてッいるなんてーーーーッ」
だからって
「失礼だよ!」
「沙耶香といる男に失礼もなにもない!」
「謝って!」
「ヤダ!」
「ヤでも謝って!」
「沙耶香に言われてもそれだけはヤダ!」
「……じゃあもういいよ!
バイバイ!
鹿島先輩、行きましょう」
「いいのか?」
「いいんですよ
1回頭冷やしてもらいますから」
背を向けてスタスタ歩き出す
「本当に?」
俺は頷く
ケンカした次の日には二人ともきれいさっぱり忘れるし
だから別にこれでOK
あれ以上言い争ってたら逆に仲直りがめんどくさくなるしさ
なんて
今さら言ってもたぶん手遅れ
あぁ……
何でこんなとこで気を抜いちゃったんだろ
「光也……いや、沙耶香というらしいな」
うなだれる俺
何も言い返せない
俺のこと
追い出すのかな……
「鹿島先輩
これまでお世話になりました」
「……何を言っているんだ?」
「だって俺、退学でしょう?」
そうしたら
鹿島先輩とは会えないし
「理事長とかに知られたら
俺追い出されますし」
替え玉受験どころか
女が入学
絶対追い出される
「だから何を言っているんだ
それは全て俺が理事長の耳にいれた場合だろう。君が女だと」
「……はい?」
それはつまり
「教えないんですか?俺が女だって」
「そうして俺に何の特があるんだ?」
鹿島先輩……
「ありがとうございますッ!」
「別に……俺は何もしていない」
「いえ!鹿島先輩はすぅっっごぉくいい人です!」
「……」
俺……出て行かなくても……いいんだ
「ありがとう……ございます」
涙でてきた
「ありがとうございますありがとうございますありがとうございます」
「何もしていないと言っている」
「そんなことないです」
先輩が言わないでいてくれるおかげで
俺は白羽学園での学校生活をおくることが出来るんだから。
「この後はどうする?
まだ2時すぎだぞ」
「あ…えっと
じゃあ……」
次に行くところを口に出そうとする
……が
「ふざけんじゃねぇよ!」
へ?
麻里奈!?
「沙耶香が女だとわかったらデートになっちまうだろぉが!
アタシは沙耶香がデートなんて許さねぇぞ」
「ま、麻里奈」
「帰るよ沙耶香」
「待って」
俺の言葉を無視し
手を引く麻里奈
「ちょっと麻里奈!!」
俺の大声に驚いてか麻里奈が固まる。
「ふざけてたこと言ってんのは麻里奈でしょ!」
「何でよ!
沙耶香が男といるなんてッいるなんてーーーーッ」
だからって
「失礼だよ!」
「沙耶香といる男に失礼もなにもない!」
「謝って!」
「ヤダ!」
「ヤでも謝って!」
「沙耶香に言われてもそれだけはヤダ!」
「……じゃあもういいよ!
バイバイ!
鹿島先輩、行きましょう」
「いいのか?」
「いいんですよ
1回頭冷やしてもらいますから」
背を向けてスタスタ歩き出す
「本当に?」
俺は頷く
ケンカした次の日には二人ともきれいさっぱり忘れるし
だから別にこれでOK
あれ以上言い争ってたら逆に仲直りがめんどくさくなるしさ