恋蛍~君の見ている風景~【恋蛍 side story】
「陽妃のやつさあー、あんなとこに隠しよるからさあ……けどね、ほらね、やっと見つけたよ」
オレたちの恋。
そう言ったニィニィを見て、オバァは腰を抜かしたようにへにゃへにゃと座り込んで、ぽろぽろぽろぽろと涙をこぼし、小さくなった背中を震わせておりました。
その台風の日のひとつひとつの出来事がきっかけとなり、ニィニィの抜け落ちた記憶が全て戻ったという説が有力と考えられる、もうそうとしか考えられない、奇跡とはこういうことをいうのですね、と主治医の先生は言うとりました。
だから、美波だって看護師の端くれさ、何がきっかけだったか覚えちょらんのかとニィニィに聞いてみたのさ。
ニィニィ、台風の影響で診療所が心配で泊まり込みをしようと、いろいろと準備をしとったそうです。
屋根にブルーシートを掛けて雨漏り対策しとったその時、海の方が昼間のように明るく光り、直後に爆弾でも投下されたような怒号と共に地が揺れたのだそうです。
その瞬間に、雷がギザギザと稲妻になって浜のガジュマルの木に落ちたのをニィニィは見たと言っとりました。
こらぁでーじだと思ったニィニィは慌てて浜へ下りてガジュマルの木を見に行ったんだって。
ところが不思議なことに雷が落ちたはずのガジュマルの木は無傷でした。
ただ、木の根元に雷が直撃したのか、根元が掘り起こされてあの大木の根元がむき出しで悲惨なことになっとったのだそうです。
だけど、それこそが奇跡だったんかもしれんよ。
ガジュマルの神さんが奇跡をくいれたのかもしれんよ、ネェネェ。
その丸出しの根元には苔と砂まみれの割れたブイ、そして小箱が落ちとって、その小箱の近くにあのちゅら玉ストラップが弱い力で青色に光を放っとったそうです。
そして、あのメッセージカードをか弱い光で照らしてしたのだと。
きっとカフーが来ます
信じてください
約束します
幸せにします
必ずカフーが訪れます
おれの隣にいてください
必ずカフーが来ます
この島で一緒に暮らしませんか
幸せにすると約束します
おれの――――
オレたちの恋。
そう言ったニィニィを見て、オバァは腰を抜かしたようにへにゃへにゃと座り込んで、ぽろぽろぽろぽろと涙をこぼし、小さくなった背中を震わせておりました。
その台風の日のひとつひとつの出来事がきっかけとなり、ニィニィの抜け落ちた記憶が全て戻ったという説が有力と考えられる、もうそうとしか考えられない、奇跡とはこういうことをいうのですね、と主治医の先生は言うとりました。
だから、美波だって看護師の端くれさ、何がきっかけだったか覚えちょらんのかとニィニィに聞いてみたのさ。
ニィニィ、台風の影響で診療所が心配で泊まり込みをしようと、いろいろと準備をしとったそうです。
屋根にブルーシートを掛けて雨漏り対策しとったその時、海の方が昼間のように明るく光り、直後に爆弾でも投下されたような怒号と共に地が揺れたのだそうです。
その瞬間に、雷がギザギザと稲妻になって浜のガジュマルの木に落ちたのをニィニィは見たと言っとりました。
こらぁでーじだと思ったニィニィは慌てて浜へ下りてガジュマルの木を見に行ったんだって。
ところが不思議なことに雷が落ちたはずのガジュマルの木は無傷でした。
ただ、木の根元に雷が直撃したのか、根元が掘り起こされてあの大木の根元がむき出しで悲惨なことになっとったのだそうです。
だけど、それこそが奇跡だったんかもしれんよ。
ガジュマルの神さんが奇跡をくいれたのかもしれんよ、ネェネェ。
その丸出しの根元には苔と砂まみれの割れたブイ、そして小箱が落ちとって、その小箱の近くにあのちゅら玉ストラップが弱い力で青色に光を放っとったそうです。
そして、あのメッセージカードをか弱い光で照らしてしたのだと。
きっとカフーが来ます
信じてください
約束します
幸せにします
必ずカフーが訪れます
おれの隣にいてください
必ずカフーが来ます
この島で一緒に暮らしませんか
幸せにすると約束します
おれの――――