年下くんの電撃求愛

段ボールと鷹野くんにはさまれる形になってしまい、狼狽するわたしに、鷹野くんは、次の言葉を発する。


「ちゃんと覚えてますか?昨日のこと」

「なに……」

「……昨日、俺が、あなたにどんな風に触れたか」

「〜なっ、」


近距離でそんなふうに言われては、ただでさえ上昇している熱に、拍車がかかってしまう。

逃げられない状態のわたしは、しどろもどろになりながら、必死で言い返した。


「い、いきなりあんなことされて、忘れるわけないでしょ……」

「……じゃあ、その前は?」


鷹野くんの声が、いっそう低くなる。

さっきまでの感情の読めない表情は消え、代わりにその顔は、とても苦しそうに、ゆがんでいた。


「その前のことは……本当に一切、覚えてないんですか?」

「………え……」


言葉を返せずに、わたしは息を詰めた。

いったい何のことを言っているのか、わからなかった。


「た……鷹野、くん…?」


その前のことって何だろう。それにどうして、苦しそうな顔をしているんだろう。

いろいろと理解できないまま、わたしはこわごわ、目の前の彼の名前を呼ぶ。


「鷹野くん……あの、なにーー」


ふいに、焦点が、定まらなくなった。

そう気づいたときにはもう、乱暴にくちびるが重なっていた。


「ん……っ!!」


まるで、噛みつくようなキスだった。

圧力、熱、感触。全部が荒々しくて、わたしの混乱は、一気にピークに達する。

はっと息継ぎをした瞬間に、容易に舌を差し入れられ、わたしはあっという間に、口内を明け渡してしまった。


「ふ…っ、たか……」


やだ。待って。待って。抵抗しようと鷹野くんの腕に手をかけるけれど、うまく力が入らない。

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