年下くんの電撃求愛
「本河さんだったから。本河さんが困っていたから、今日こうしてついてきたり、面倒な説得をしたりしました。本河さんだから、一人で行かせたくなかった。本河さんのためになるなら、いくら土下座しようが、面倒な目にあおうが、そんなの、どうだっていいんです」
そしてまた、しっかりと瞳をこらして、わたしを見つめる。
「そう言ったら……あなたはまた、からかうなって怒りますか?」
「……っ、」
ーーぎゅっ、と。
彼の真剣な瞳に、心臓がしぼられるのを感じた。
心臓も、喉も。吐き出した息が、かすかにふるえる。
「ここ数日、ずっと考えてました。強引に押してもあなたは警戒するばかりだし、でも従順な後輩のままでいても、あなたの意識にのぼることはできない」
目の前にある、少しでも気を抜けば、あっという間に吸い込まれてしまいそうな瞳。
無意識のうちに、わたしの手は、スーツのスカートを強く握っていた。
「ーー教えてください。どうするのが、あなたに一番有効なのか」
切羽詰まったような顔で訴えられて、ドキドキなんて表現じゃおさまりきらない勢いで、心臓が早鐘を打ち出す。
「好きです」
「……っ、」
「正直今だって、あなたを目の前にして、暴走しそうなんです。すぐに手を伸ばしたくなる」
鷹野くんのくちびるから、切なげな息が漏れる。
「触りたいし、キスだってしたい。ばかみたいに、あなたのことばかり考えているんです。こんなの、初めてだ」
「あ……」
……どうするのが一番、有効かって。
そんなこと知らない。考えたこともない。