不良少女





それから、休み時間になり俺は目立つグループに入っている男子に声をかけられた。


「真央もラッキーだよな。 転校初日から岸の隣になれるなんてよー」


羨ましそうに声を出す本田 大雅(ほんだ たいが)。


「何で、ラッキーなんだよ」


「そりゃあ、この学校1の美少女が隣なんだぜ?

外見だけじゃなくて、中身まで天使みたいでよー。

成績優秀、運動神経抜群、誰にでも優しくて、気遣い上手、それに加えておしとやか。

まさに完璧じゃね?」


そして、付け出すように話を続ける。
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