不良少女


「合田さんとこの坊ちゃんは相変わらず澄ました顔してんなー」


ケケケと男は何が可笑しいのか笑う。

さっきの銃声は星夜に向けて撃たれたものだった。


「星夜くんっ!」


俺はとりあえず彼に駆け寄ろうとするが、


「来ないで。

真央クンには関係ないでしょ?」


足下からは血が出ているのにお構いなしで歩き続ける。


止めてくれるのは岸さんしかいないと思い、彼女に視線を移すが岸さんは顔を伏せている。


「キミ新人さんっ?

あのねー、これは宴という名の暴力だよ☆
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