俺と結婚しろよ!







撮影とインタビュー、そして練習は続いた。

あたしは賢ちゃんという邪心を追い払い、必死で予定をこなした。

今が踏ん張りどき。

それは嫌というほど分かる。

手がもげ、声が出なくなるまで頑張らないと。








「いいんじゃない?」




大輝がベースを抱えながら笑顔で言う。




「来週のデビュー記念ライブ、上手くいきそう」





そうなのだ。

テレビに雑誌にと活動しているあたしたち。

来週にはライブも控えている。

デビューして初めてのライブは、今までと規模も違って。

それでも、チケットは売れてくれて。

これは成功させるしかない!!



< 108 / 451 >

この作品をシェア

pagetop