俺と結婚しろよ!
好き勝手言うあたしたちに、修也はご立腹だ。
顔を真っ赤にして、マスクを引っ張り、
「じゃあ見せてあげるよ!
僕がホンモノだって!!」
大声でまくし立てる。
こんな修也を、通りゆく人々はくすくす笑いながら見ていた。
完全に変人だ。
「す……すみません!
ここ目立つので!!」
あたしは修也の手をとっさに引き、人のいないベンチへと連れて行く。
悠真と大輝も唖然としたままの顔でついてきた。