俺と結婚しろよ!
ベンチへ着くなり、
「君、積極的だな!
僕の手を握るなんて!!」
訳の分からないことを言う修也。
悠真と大輝が吹き出しそうな顔で、あたしを見ている。
そんな二人を、あたしも困った顔で見た。
「握手したいの?
そうなの?」
あぁ、なんだかウザい。
こういう時は、適当に流して逃げる!
「あたし急いでいるので!」
慌てて立ち上がったあたしを、
「咲良ちゃん」
急に呼ぶ。
そして、
「玄と付き合ってるの?」
その言葉に、
「え……」
あたしは身動きが取れなくなった。