俺と結婚しろよ!
「それに、先週末収録で遊園地に行った」
え……
「君と玄が楽しそうに遊んでいるのを見た」
「えぇ!?」
あたしは思わず叫んでいた。
だめだ……
変装していたのに、バレたんだ。
しかも、このめちゃくちゃ口の軽そうな男に!
「人違いじゃないですか?」
焦っているあたしの代わりに、大輝が聞いてくれる。
それでも、
「僕の目に狂いはない」
修也は自信満々だ。
悔しいけど、修也の言うことは本当だ。
あたしは賢ちゃんとデートしていた。
何も言えないあたし。
ただ、再び黙って修也の言葉を待った。