俺と結婚しろよ!




賢ちゃんの唇が近付く。

石鹸と、賢ちゃんのいい香りがして……






「バカタレーぃ!!!」




あたしは賢ちゃんの頬を張り飛ばしていた。







無理だよ、無理。

キスなんて無理!

これ以上、あたしをおかしくさせないで?








「痛ぇな、チクショー」




賢ちゃんは頬を押さえ、小さく呟いた。




「俺、マジなのに」



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