俺と結婚しろよ!
「俺はどこにも行かねぇ。
咲良のものだ」
「賢ちゃん……」
その身体にしがみつく。
もう、離れないと言わんばかりに。
「咲良も俺に惚れてるんだろ?」
賢ちゃんはあたしの頬に優しく手を当て、あたしは顔を上げる。
視線がぶつかり、身体中がキュンキュン音を立てる。
聞かなくても分かってるでしょ。
あたしには、もう賢ちゃん以外いないんだって。
どんどん深みにはまってるって。
「今夜、俺のものになれよ」