俺と結婚しろよ!
「おい、咲良、大丈夫か?」
悠真の声で我に返った。
あたしは、蒼さんからもらった超汚い譜面と格闘をしていた。
何しろ読みにくい。
無理矢理解読して、ギターと合わせて歌ってみる。
それにしても酷い。
何が酷いって、歌詞だ。
ふざけにふざけた歌詞。
こんな歌を真顔で歌える彼らはすごい!
やっぱり天才だ。
ある意味天才だ。
「もう!
玄と仲直りしたと思ったらこれだよね」
大輝があきれている。
「ま、明後日までなら俺たちは全然大丈夫なんだけど」
あたしの注意力が削がれた今、soleilは中だるみしていて。
大輝もたいして練習したくなさげにベースを弾いていた。