俺と結婚しろよ!






それからしばらくして……





「賢一。また女を連れ込もうとしてたのか?」




すごく気まずそうな碧と酙を従えて、艶が現れた。




「また」女を連れ込む?

賢ちゃん、そんなこと日常茶飯事なんだ。

賢ちゃんと会えて嬉しいはずなのに、なぜかちくりとする。





「それにその娘はまだまだこれからだ。

そんな彼女をお前がズタボロにしていいのか」




ズタボロって……

そんな……あたし、ただ賢ちゃんに会いたかっただけなのに。

それも許されないの?



< 36 / 451 >

この作品をシェア

pagetop